会話のきっかけづくり
安全な性行為の方法や、避妊が失敗した時の対処方法について親や保護者が、性行動が始まる前にも子ども達と話し合っておくことができます。こういった話題について子どもと話すことで、子どもは分からないことがあるとき、保護者のところへ安心して相談に来ることができます。
若者と性について話すことで、性行動を助長するのではと心配する人もいます。しかし、禁欲(性行為をしないこと)や避妊について若者に情報を提供することが、性行為をする可能性を高めたり、性行為を始める年齢を早めたりすることはない、ということが調査によって明らかになっています。
保護者として私たちが子どもたちに望むことは、性的な行為をする際に彼らが安全であることです。これが意味することは、コンドームやほかの避妊法を使用することや、性的な行為をする前に、保護者と率直で誠実な会話をするということです。保護者がこのような話題についての会話を積極的にリードし、オープンで協力的な姿勢を示すことで、子どもが質問をしたり、アドバイスを求めたりできる機会が生まれます。
例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
テレビを見ているときに話題を挙げる
テレビ番組を見ていて、カップルが性的な行為をしているシーンがあり、より安全な性行為について何の言及もない場合、それについて子どもに話してみるとよいでしょう。たとえば、「このキャラクターたちがこういった行為をする前に、安全な性行為について話し合ったかどうか分かるかな?」と聞いてみることができます。
テレビ番組で妊娠したカップルが登場した時に話してみる
「この2人は赤ちゃんを育てる準備ができていると思う?」「妊娠を防ぐには彼らはどうすればよかったのかな?」などの質問を子どもに聞いてみましょう。
コンドームや妊娠検査薬のある商品棚の前を歩く
お店や薬局で、コンドームや妊娠検査薬の陳列棚の前を歩いてみましょう。そうすれば、こういったアイテムについて子どもに話す機会となります。コンドームがどのようなものでどのように使われているかを子どもに聞いてみましょう。