あなたはHIVとエイズという言葉を聞いたことがありますか?この2つの言葉が同じものだと思っていませんか?実はHIVとエイズは別のものを表す言葉です。
HIVは「ヒト免疫不全ウイルス」、エイズは「後天性免疫不全症候群」とも言います。HIVはウイルスの名前で、HIVに感染することによって起こる病気をエイズと言います。HIVは性感染症の一つで、性行為によりうつります。つまり握手やハグ、キスなどでHIVがうつることはありません。
HIVに感染すると、感染者の免疫システムをウイルスが攻撃します。それによって、他の病原菌などによる病気にかかりやすくなります。通常HIVに感染してからエイズを発症するまでは何年もかかり、中にはHIVに感染してもエイズを全く発症しない人もいます。一度感染したHIVを完全に体外へ排出する治療法は今のところありませんが、薬によってウイルス量を抑え、健康で長生きすることは可能になっています。大切なことは、見た目だけでは、ある人がHIVに感染しているかどうかわからないということです。確実にその人がHIVに感染しているかを知ることができるのは、その人がHIV検査を受け、検査結果をあなたに話してくれた時だけです。