自傷行為にはいくつかの種類があります。皮膚を引っ掻いたり、ナイフや針などの鋭いもので切ったりする場合や、時には、タバコの火などで皮膚を焼く場合もあります。そのように、腕やお腹、足など、自分の体を意図的に傷つけると、皮膚に傷や痕が残ります。
自傷行為は、怒りや悲しみ、孤独、拒絶、虚無感などの精神的な苦痛をコントロールしたり、安心感を得たりするために行われるとされています。精神的な苦痛があまりにも大きく、体を傷つける物理的な行為が解放感を与えるのです。しかし同時に、自傷行為をしたことを恥ずかしく感じたり、罪悪感を感じたりすることがあります。自傷行為は多くの場合、10代前半から半ばに始まります。
自傷行為は、感情と向き合う健康的な方法ではありません。継続的な安心を得るために、自傷行為の根本的な原因を解決するための支援を受けることが、非常に大切です。自傷行為をしている人にとって、自分で助けを求めることはとても難しいことかもしれません。自分の体を傷つけることで、一時的な解放感を感じることがありますが、多くの場合、その行為の後には、激しい罪悪感や羞恥心に襲われたり、自傷行為をしていることを誰にも知られないように隠そうとしたりします。
もしあなたの子どもが自傷行為をしていたり、自分の感情と向き合うことに苦労しているようなら、子どもがいつでもあなたに相談できるよう、オープンなコミュニケーションを心がけてください。完全な解決法をすぐに見出せなくても、「あなたに必要なサポートを得るために協力するよ」と伝えて安心させたり、メンタルヘルスの専門家を探したりすることもできます。もし子どもが危険な状態にあれば、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)、よりそいホットライン(0120-279-338/岩手県・宮城県・福島県からかける場合は 0120-279-226)などに電話をしてみてください。
参考:厚生労働省 | まもろうよ こころ https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
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