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自傷行為:自分の体を傷つけることについて
自傷行為:自分の体を傷つけることについて

自傷行為:自分の体を傷つけることについて

この動画では、自傷行為(自分の体を傷つける行為)について説明します。自傷行為とは何か、誰かが自傷行為をしているかもしれないと気づいたときあなたに何ができるか、自傷行為が起こる理由、また、それがどのようにエスカレートし得るのかについても取り上げます。さらに、自傷行為をしている人がいる場合、信頼できる大人に知らせ、その人に必要な助けを得ることが大切である、ということについても説明します。

子ども・若者へ

友達が暑い日に長袖を着ていたことはありませんか?それか、肌にたくさん引っ搔いた痕や切り傷がある人に会ったことがあるかもしれません。もしかしたら、猫に引っ掻かれたとか、他の変な理由で傷ができたんだ、と、その人は言うかもしれませんが、これはその人が自分の体を傷つける行為、自傷行為(自傷行為のなかでも、手首を傷つける行為を「リストカット」「リスカ」と言うこともあります)を行っているサインである場合があります。

誰かが繰り返し自分の体を傷つけている場合、その人は激しい感情や難しい問題に対処しようとしている可能性があります。体を傷つけることで、怒りや拒絶、悲しみ、孤独、虚しさなどの強い感情を和らげ安心感を得ようとしたり、そうした感情をコントロールしようとしたりしているかもしれません。自傷行為をしている人には、そのような負の感情ともっと健康的な方法で向き合うための助けが必要です。その人が向き合っている根本的な問題が解決されないと、安心感を得ようとして、より頻繁に自傷行為をしたり、さらに激しい方法で自分を傷つけようとするかもしれません。

もしあなた自身や、あなたの家族・友達が自傷行為をしているなら、信頼できる大人に相談して、必要な助けを得ることが大切です。自分の自傷行為について誰かに打ち明けるのは、とても難しいと感じるかもしれません。でも、自傷行為の原因となっている感情と健康的に向き合う方法を見つけることが重要です。もし友達が自傷行為をしていることに気づいたら、あなたが心配しているということをその人に伝えてください。「君のことをダメだと決めつけたりなんかしない」「君には元気になる権利があるよ」と、友達を安心させてあげることもできるでしょう。助けを得るために、相談できる大人を探すのを手伝ってあげてください。

保護者・大人の方へ

自傷行為にはいくつかの種類があります。皮膚を引っ掻いたり、ナイフや針などの鋭いもので切ったりする場合や、時には、タバコの火などで皮膚を焼く場合もあります。そのように、腕やお腹、足など、自分の体を意図的に傷つけると、皮膚に傷や痕が残ります。
自傷行為は、怒りや悲しみ、孤独、拒絶、虚無感などの精神的な苦痛をコントロールしたり、安心感を得たりするために行われるとされています。精神的な苦痛があまりにも大きく、体を傷つける物理的な行為が解放感を与えるのです。しかし同時に、自傷行為をしたことを恥ずかしく感じたり、罪悪感を感じたりすることがあります。自傷行為は多くの場合、10代前半から半ばに始まります。

自傷行為は、感情と向き合う健康的な方法ではありません。継続的な安心を得るために、自傷行為の根本的な原因を解決するための支援を受けることが、非常に大切です。自傷行為をしている人にとって、自分で助けを求めることはとても難しいことかもしれません。自分の体を傷つけることで、一時的な解放感を感じることがありますが、多くの場合、その行為の後には、激しい罪悪感や羞恥心に襲われたり、自傷行為をしていることを誰にも知られないように隠そうとしたりします。

もしあなたの子どもが自傷行為をしていたり、自分の感情と向き合うことに苦労しているようなら、子どもがいつでもあなたに相談できるよう、オープンなコミュニケーションを心がけてください。完全な解決法をすぐに見出せなくても、「あなたに必要なサポートを得るために協力するよ」と伝えて安心させたり、メンタルヘルスの専門家を探したりすることもできます。もし子どもが危険な状態にあれば、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)、よりそいホットライン(0120-279-338/岩手県・宮城県・福島県からかける場合は 0120-279-226)などに電話をしてみてください。
参考:厚生労働省 | まもろうよ こころ https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

会話のきっかけづくり

例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。
  • 最近とても悲しそうな様子だね。あなたの気持ちを和らげるために、何か一緒にできることはないか考えたいんだけど、少し話すことはできる?
  • 最近、○○さんのことについて心配しているようだね。少しでも不安を和らげられるように、あなたを助けたいと思っているよ。
  • あなたが悲しいときや不安なとき、怖いと感じるとき、私はいつでもあなたのそばにいるし、何か私にできることがあればしたいと思っているよ。私に何ができそうか、話してみてね。
  • 最近調子が良くなさそうだね。私も時々、悲しくなったり、不安になったりすることがあるよ。きっと何か、気持ちを和らげる良い方法があるんじゃないかな。