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友達はトランスジェンダー
友達はトランスジェンダー

友達はトランスジェンダー

子ども・若者へ

全ての人には性自認があります― 男性であったり、女性であったり、その間のどこかだったり。性自認は身体と一緒の人もいれば、そうでない人もいます。生まれた時にペニスがあって自分を男性として認識している人や、生まれた時に腟があって自分を女性として認識している人がいます。そのような人達を「シスジェンダー」と言います。逆に、生まれた時にペニスがあって自分を女性として認識している人や、生まれた時に膣があって自分を男性として認識している人もいます。このような人達を「トランスジェンダー」と言います。

自身の性自認を服、化粧、喋り方や振る舞いで見せる行動は「性表現(ジェンダー表現)」と言います。性自認と性表現は違っても大丈夫です。誰を好きになるのか―性的指向―は、性自認と性表現とは関係ありません。全ての人に、性自認(自分の性別をどう認識しているか)と性的指向(自分がどの性別の人に心惹かれるか)の両方があります。

性役割とは、社会の中で男の子・男性はこうしなきゃいけない、女の子・女性はこうしなきゃいけないと言うような暗黙のルールです。性役割は、人々をありのままの自分でいづらくしてしまう場合があります。例えば、男の子は強くてスポーツ好きが当たり前だと言ってしまうと、優しさ等の感情表現をしづらく感じさせたり、編み物などの好きなことから遠ざけてしまうことにもなります。

大事なのは、誰もがありのままの自分を表現でき、アイデンティティーや服装、見た目に関係なく、誰もが尊重されるべきであるということです。

Q&A

男の子と女の子以外にも性別はありますか?

もちろん!この2つ以外にも性別があります。中には、自分の性別を男性でも女性でもないと認識する人もいれば、1つ以上の性別に当てはまると認識する人もいます。また、自分はどの性別にも当てはまらないと認識している人もいます。

どのようにして他の人の性別を知ることができますか?

初めて会った人の性別が分からなくても大丈夫です。その人が自分でどの性別であるのかと認識していることよりも、その性別によって相手がどんな人なのかを勝手に決めつけないようにすることが大事です。私たちはたいてい、誰かの性自認をその人の見た目や、服装によって想定しますが、中にはその人の性自認が、見た目や服装と一致しない人もいます。相手の性別が不確かな場合は、「あなたは自分の性別についてどんなふうに感じている?どう呼んで欲しい?」と聞いてみるのも良いでしょう。そう質問することで、その人がどんな呼び方を使って欲しいのか話してもらえるきっかけになります。(例えば、~くん、~ちゃん、~さん、などの語尾やその他の本人が望む呼び名)

もしも男の子でも女の子でもないと感じる場合や、体と心の性別が一致しない場合はどうすればいいですか?

多くの人は、異なる性別に関連する特徴を同時に持ち合わせています。性自認が男の子にも女の子にもしっくり当てはまらなかったとしても、問題ありません。自分の気持ちに合う服装や髪形を選んで大丈夫です。自分にピッタリな見た目を見つけ出すのに、信頼できる大人からのサポートを受けることができたら、さらにいいです。
もしも自分の体と、自分が実際にどう感じているのかが合っていないと感じたら、必ず信頼できる大人に相談してみましょう。体と心の性別が一致しない人を「トランスジェンダー」といいます。保護者やカウンセラー、医者など信頼できる大人の力を借りながら、自分の心が感じていることや、体や見た目をどうやって合わせていくか、ゆっくり考えていきましょう。

保護者・大人の方へ

性自認とは、心が男性であるか女性であるか、もしくはそのグラデーションにおいて自分がどこに位置するのかと感じることです。全ての人には性自認があります。性自認が体と一致する人もいれば、そうでない人もいます。出生時にペニスのある体に生まれ自分を男の子であると認識する人や、出生時に腟のある体に生まれて自分を女の子であると認識する人がいます。このような性自認を持つ人を「シスジェンダー」と呼びます。逆に出生時にペニスのある体に生まれて女の子であると認識している人や、出生時に腟のある体に生まれて男の子であると認識している人もいます。このような人を「トランスジェンダー」と呼びます。

「ジェンダークィア」とは、男性でも女性でもない性別、もしくは男性と女性のどちらでもある性別、または男性と女性の組み合わさった性別の人のこと言います。「ジェンダーフルイド(ジェンダーの流動性)」とはジェンダークィアに似ていますが、ジェンダークィアとは異なるアイデンティティーです。自分の性別をどう感じるかが一定ではなく流動的であると感じている人もいます。ジェンダーフルイド(ジェンダーの流動性)であるということは、常に男性らしさと女性らしさの混ざり合った状態であると感じることや、日によってより女性らしく感じる日もあれば、男性らしく感じる日もある、とうい状態です。ジェンダーフルイド(ジェンダーの流動性)は、その人の生物学的性別とは関係がありません。

私たちは、自分の見た目を通して男性らしさや、女性らしさを表現します。この男性らしさ、女性らしさを表現することを、「性表現(Gender Expression)」といいます。性表現はその人が自分の性別に関して内面でどう感じているか、家族からの期待、社会からの期待や、その他の事項によって影響を受けます。性表現は、自分自身について深く知り、男らしさ、女らしさがその人にとってどの様な意味をなすのかを理解し、そして日常を通してどのように自己表現をしていくのかなどを通して変化していきます。

性自認と性表現はその人が好きになる対象と関係ありません。自分の恋愛・性愛がどの対象にあるのかは、「性的指向」という言葉で表します。

性役割とは、実際の、または世間から認知される性別に基づいて一般に適切であると期待される行動様式を示す社会的規範をいいます。両親、保護者、その他信頼を寄せられる大人として、性役割を押し付けることにより、子どもを傷つけてしまう可能性があることを知ることは大事です。例えば、男の子だから傷ついた時・悲しい時に泣かないように伝えることは、その子どもにとってあらゆる範囲の感情の抑制に繋がり、他人への共感する力を制限し得ることになります。性役割は、子どもや若い人がありのままの自分を受け入れる力を抑制する可能性があります。例えば、スポーツをしたがっている女の子に「おしとやかでいようね」と促すこともこれに当てはまります。明確であろうと微妙なニュアンスであろうと、性役割に沿った行動を子どもに促してしまうと、男の子・女の子どちらに対しても、強い不安感や自己に対する自信の無さ、ストレスと自己評価の低下を引き起こす可能性があります。

これら全てのことを念頭に入れ、私たち大人は、子どもを含める全ての人々の性別に関するアイデンティティーと自己表現の選択の多様性を尊重していくような形で、子どもをサポートしていくことが出来ます。

会話のきっかけづくり

性自認に関する用語は多いですが、あなたと子どもが言葉の定義を覚える必要はありません。重要なのは、子どもが、性自認や性表現がグラデーションであることを理解することです。また、自分の性別をどう捉え、どう表現するかは、他の人と違っていても不安がらなくてもいいということです。このような会話を通じて、子どもは安心して質問したり話をしてもいいと思えるような信頼関係をあなたと築くことができます。

性別やジェンダーに関する文化の違いについて話すこともお勧めします。子どもと一緒に、色んな文化における性表現や男らしさ、女らしさの定義(例えば、スコットランドのキルト等)を学ぶのも楽しい会話に繋がるでしょう。

例えば以下のような方法で、会話を始めることができます。

テレビで従来の性自認と性表現の考え方に対して立ち向かっている人を見たら、子どもにそのことについて話しかけてみましょう。

「自分らしいジェンダー表現をしても、なかなか周りにわかってもらえないのは大変そうだね。どう思う?」

性自認や性表現が原因で、からかわれたり、いじめられたりしてしまう可能性について話してみましょう。

「誰かが女の子みたい、男の子みたいというのを理由にからかわれている・からかっているのを見たことがある?それを見てどんなふうに感じた?その時何かした?」