性について、子どもと話し始めるのが早すぎる、ということは決してありません。幼い子どもたちも、自分の体や性別、生殖などについて疑問を持ちますし、8～12歳の子どもも、自分の体が「正常」に発達しているのかどうかを心配します。10代の若者は、友人やクラスメイトの目を気にしながら、人間関係で悩んだり、性的な欲求をコントロールするのに苦労したりします。
子どもの親や保護者は、（自らそうなろうとするかどうかに関わらず）子どもたちにとっての重要な性教育者なのです。幼い子どもの質問に答えることで、子どもはあなたに対して「質問しても良いんだ」と認識します。そうすれば、子どもと性についてオープンなコミュニケーションを取れるようになり、子どもが性的に健康な大人へと成長していくのに役立っていくでしょう。
「amaze jr.(アメイズジュニア)」の保護者用の動画などには、保護者の方が安心して自信を持って、子どもにオープンかつ正直に話すことができるよう、保護者の方をサポートする内容がプレイリストとして含まれています。

AMAZEのチームでは、性教育や、子ども・若者の性の発達、親子のコミュニケーションなどの専門家たちが、アニメーターと協力して、それぞれの動画を製作しています。動画で取り扱うトピックは、アメリカの性教育指針(National Sexuality Education Standards)における学習目標を満たすように設定されています。この基準は、2011年に学会誌「Journal of Adolescent Health」で初めて公開され、子どもや学校の生徒が、幼稚園から高校３年生までの各学年で学ぶ必要のある情報とスキルの基準を、学校に提供しています。
また、AMAZEのチームは、その基準を補うために、学校教員や保護者、諮問委員の若者当事者と定期的に連絡を取って、取り組むべき新しいトピックを模索しています。AMAZEのYouTubeチャンネルの視聴者からも、トピックのリクエストをいただくことがよくあります。AMAZEチームは、視聴者側からのリクエストをできる限り優先するように努めています。
もし取り上げてほしいトピックがありましたら、[email protected](英語のみ)までご連絡ください。

2015年、Advocates for YouthとAnswerそしてYouth Tech Healthは、ポジティブで包括的、正確で魅力的な、性の健康についての情報を発信するインターネットメディアへの子ども・若者のニーズを理解し、それに応えていくためのパートナーシップを結成しました。調査を行ったところ、洗練されたテクノロジーと今どきのメディアの時代に育った若者たちに向けて効果的に発信するには、アニメーション化された、とてもクリエイティブな作品でなければならない、ということが分かりました。私たちのやり方は適切であると信じています。私たちの教材は、最も重要な評価者である子ども・若者たち自身、そして保護者や教育者によって、絶えずレビューされています。学んだ教訓から、そして視聴者が数年ごとに変わることも踏まえて、最終的にはほとんどの動画の内容を更新したいと考えています。 AMAZEは、21世紀の子どもと若者のための性教育です！

はい。プログラム評価を専門とする非営利団体Cardeaが、2018年にAMAZEの査定を行いました。Cardeaの調査により、AMAZEは、子ども・若者が性の健康についての重要な情報を学ぶのを効果的にサポートしており、AMAZEの動画は、視聴者にとって魅力的で有益であると評価されました。

特に重要なのは、AMAZEの若い視聴者は、AMAZEを視聴していない同世代の若者と比べて、性暴力や同意についてよく知っていて、多様な性的指向や性自認についても、より受容的であったことです。実際、調査の対象となった若者のほとんどに、動画を見た直接の結果として、性の健康についての知識の増加や、多様な性的指向に対する受容的な反応が見られました。また、AMAZEの動画を見た人の大多数は、動画に好感を持ち、AMAZEを友人に勧める可能性が非常に高いということも分かりました。詳細については、[email protected]（英語対応） にお問い合わせください。

AMAZEの動画は、196の国と地域で視聴されています。また、南アメリカや、南アフリカ、東アフリカ、韓国、マダガスカル、ハンガリーなど、様々な国と地域の言葉にも翻訳されています。近年では、フィンランドのヘルシンキで行われた「HundrED」のグローバル会議で、Amazeは教育イノベーションのトップ100に選ばれました。