セクシュアルハラスメント(セクハラ)は誰かを傷つけ、怖がらせる、嫌がらせる行為の一つです。セクシュアルハラスメントには言葉によるハラスメントと身体的なハラスメントがあります。誰かについて、または誰かに向けて性的なジェスチャーを送ったり、性的に触ったり、性的な行為をすることが身体的なハラスメントに当たる行動です。それだけではなく、性的な冗談を言ったり、性的なコメントをすることも言葉によるセクハラです。
誰かに性的な写真を送るように頼んだり、相手が望んでもいないような性的な写真を送りつけたり、他の人について性的な噂を流すこともセクハラです。性的な噂は個人間で広まることもあれば、テキストメッセージ、インターネットやトイレなどの公衆の場に噂を書きこんだりすることでも広まっていきます。
セクハラはどんな時であっても許されるものではありません。セクハラとはどのような行動を指すのかを理解しておくことで、あなたの行動によって誰かを傷つけずにすむでしょう。自分の行いがセクハラにあたらないか、そして、それによりどのような影響があるのか考えることが大切です。
セクハラはいかなるときも被害者のせいではありません。誰かを傷つけてもいい権利を持った人などいません。もしセクハラを受けた時にはやめて欲しいとはっきり伝えましょう。もしやめて欲しいというだけで何も変わらなかった場合には、保護者や親戚、先生やコーチなど、あなたが信頼できると思える大人に話しましょう。大切なことは、セクハラがなくなるまで大人に話し続けることです。もし学校でセクハラを受けた際には、学校の生活指導の先生や保健室の先生、あるいは校長先生などに話して助けてもらったり、学校にハラスメントといじめに関する規則があるかみてもらいましょう。